三輪車編 その②

せっかくの息子の晴れ舞台なので、なるべく派手なマシーンを購入し、

セッティングを完了した。

幸い我が家には40平米ものルーフバルコニーがある。

いざチャレンジさせると非凡な才能を発揮し、難なくマシーンに乗込み、余裕のある顔でペダルをこぎ始めた。


「磨けば光る・・・・。」


ニヤッと笑い、誰かに見てもらいたくエントランスに出た。

夕暮れ時には人の出入りも多く、人が通るたびに「もう遅いから家帰るで」と息子に問いかけてはみるも、実際は「もっともっと見てぇ〜」の心境だ。

すると、その時お隣の若奥様が夕食の買出しから戻ってきた。(勝った)と心の中でつぶやいた瞬間に発せられた一言


「あれぇ〜いいおもちゃ買ってもらったねぇ〜」


「お・お・おもちゃ?こいつ何言うとんねん!!」


と内心突っ込みつつ、ふと息子のマシーンを見ると

『玩具。対象年齢1才半以上』とラベリングされている。

「し・し・しまったぁ〜これは三輪車ふうのおもちゃ!

背伸びさせるつもりがぬるま湯につけてもた〜」


と後悔した時にはもう日も暮れかけていた。

「この奥さんに関しては、やはり内容掌握に乏しいと、方針立てがきまらんな・・・・」と

エレベーターに乗りながらコミュニケーション不足を痛感した一日であった。

イクメンパパになる方法 〜入門編〜

イクメンパパを目指して日々奮闘中!子どもの成長記録としても残していきたいと思います。

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