せっかくの息子の晴れ舞台なので、なるべく派手なマシーンを購入し、
セッティングを完了した。
幸い我が家には40平米ものルーフバルコニーがある。
いざチャレンジさせると非凡な才能を発揮し、難なくマシーンに乗込み、余裕のある顔でペダルをこぎ始めた。
「磨けば光る・・・・。」
ニヤッと笑い、誰かに見てもらいたくエントランスに出た。
夕暮れ時には人の出入りも多く、人が通るたびに「もう遅いから家帰るで」と息子に問いかけてはみるも、実際は「もっともっと見てぇ〜」の心境だ。
すると、その時お隣の若奥様が夕食の買出しから戻ってきた。(勝った)と心の中でつぶやいた瞬間に発せられた一言
「あれぇ〜いいおもちゃ買ってもらったねぇ〜」
「お・お・おもちゃ?こいつ何言うとんねん!!」
と内心突っ込みつつ、ふと息子のマシーンを見ると
『玩具。対象年齢1才半以上』とラベリングされている。
「し・し・しまったぁ〜これは三輪車ふうのおもちゃ!
背伸びさせるつもりがぬるま湯につけてもた〜」
と後悔した時にはもう日も暮れかけていた。
「この奥さんに関しては、やはり内容掌握に乏しいと、方針立てがきまらんな・・・・」と
エレベーターに乗りながらコミュニケーション不足を痛感した一日であった。
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