我が息子タロウは、今日も元気に部屋のあちこちで『オシッコ』をしている。思い起こせば2週間前、近所の奥様との他愛もない会話から始まった。
「うちの娘も3ヵ月かかってるんですけど、まだ自分でトイレができないんですよぉ〜」
信じられない言葉が出た。
生まれて26年間トイレなんぞは我がで自然に覚えると思っていた私は、
すぐさま書店へ駆けつけ、育児書を購入して、さっそくOJTによる指導を行った。
職場では、若干26歳ながらすでに管理職だ。
管理職の王道、まずは率先垂範からだと思い、自分のトイレに息子を同席させてみた。無理のないスムースな絞り込みで、弧を描きながら的に当たっている父親のそれを見たタロウに早速チャレンジさせてみることにした。おまるの前に立たせて、おむつを取り、待つこと10分、一向にする気配がない。
もう一度、育児書を読み返す。
そこには
STEP1
赤ちゃんを良く観察し、もよおしてきそうな時に、おまるに連れて行く
とある。
「そんな時わかるかい!」
と育児書に突っ込みつつも、じっと観察した。ひたすら観察した。近寄ってきても無視して凝視した。いつまで経ってもそれらしき兆候が見られない。
おかしいと思い、おむつを覗いてみた・・・。
<つづく>
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